自殺者は３万人を越え、そのまま増え続けている

昨日の夜、ニュースで生活保護を打ち切られた６１歳男性が自殺して、遺族が訴訟を起こしていると。

去年の11月にミクシィで書いていたことが、さらに悪化している現状だ。なぜならそのニュース曰く、毎年、前年を上回る数で自殺者が増えているとのことで、今年はすでに3万数千人に上る。

去年ミクシィで書いた時は、作家島田荘司氏が10年前に論説していたことが、警鐘にも関わらず増えていることに不安と怒りを覚えたから。現在のELSとしての職務は、人と動物のより良い暮らしの創造。しかし社会はそれに逆行し続け、先日より企業として参加している横須賀市の産学官による医療・福祉分野での”テコ入れは”単に国に痺れを切らしたからに他ならない。

今日のニュースでもやはり原因は現代人の“ストレス”にあることを強調しているが、誰がどのようにして第三者の、そして自らのストレスを軽減できるかにまでは話は及ばない。またストレスという一般的には神経系・精神的な病気と考えられている素因が、結果として身体の自律神経に悪影響を及ぼし、ホルモンの分泌や脳科学の分野にまで問題を発展させてしまう事実にも言及はない。

4月の『ペットファミリー教室』では、愛すべき動物たちへのケアを通して、心と体のつながりと問題を明確に伝えて行く考えであったが、もうペットを通して伝えなくとも、直接に人間に訴えかけることも必要だと考える。

去年、ミクシィで日本の病気・事故の幼児死亡率は、日本が先進国の中でも最悪であることを書いていた。病気・事故の幼児死亡率は 日本が先進国で『最悪』であることは、すでにでも言っているけど、すでに『自殺大国』にもなってしまっている。現代の政治家が全くこの現状を恥じていないことが、同じ人間としてあまりにも不思議でならない。


昨年11月にスタートした社会貢献相談サイト（広告一切禁止・誹謗中傷即削除）『あいぐる』は、民間のNPO団体の運営で、11月からの2カ月間のうちに、すでに2人の自殺予備軍を救っている事実がある。横須賀市が国に任せてはおけないと考えるのも当然のこと。

文壇でも、また史学としても江戸の時代からの都市論を独自の研究と洞察力で、作家島田荘司氏は10年前から言い続ける。

■　（何年も前から言っているが）客観的に見てすでに日本は『自殺者の王国』になっている。

■　日本の交通事故死者は年間１万人（この１０年何も変わっていない異常な事実あり）だが、　日本の自殺者の数も不況でウナギ昇りとなり、すでにこの３倍、年間３万人に達している。

■　今や交通事故遺児よりも、自殺遺児の数の方が増えてしまい、遺児援助金もパンク状態である。

分かりやすく、年間の自殺者が３万人としても、その後ろには家族がある。それは単純に３万人の何倍もに膨れ上がるのだ。そして深い悲しみからそれらの人々は、その度合いは別として、辛いストレスに陥るのである。まさに悪循環そのもの。

■　しかしそんなことよりも何よりも、このあきらかな異常事態に対して、日本国内がまるで静かなことに驚かされる。日本という温和な国は、実はこういう異様にサディスティックな側面を持つ国でもある。


もう一度言う。これは同氏が10年前に声を大にして言っていることである。

その言を継いで、私はここに言わせて頂きたい。

『自分は一大衆ではない！』と自身に対して思える有志諸君！民間でもできることはたくさんある。貴方達の生まれてきた意義、この世に存在する意義、もう一度考えて欲しい。

決して貴方達の命は、この国のためにだけ存在するのではないはずである。そう思えたならば、生きているうちに何かする、その意思を是非とも見せて欲しい。もう日本は、国に頼ってはいられないほど、残念な国と化してしまったことは、誰もが認めているはずであるから。

皆、まさか自分がとは考えていないはず、被害者はそういう人達です。被害者たちの悲しみ、辛さ、そして表現できない“痛み”を少しでも想像できるのであれば、まずは自身の周りの人々、そして人間を心という概念の上で、癒すだけでなく、救ってくれている動物たちのことを思う慈悲の心を育てて欲しい。

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